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筑肥線沿いの車窓風景、唐津〜虹の松原カメラぶらり旅
2021/06/03
筑肥線沿いの車窓風景

カメラぶらり旅。そんな言葉があるようですね。題名を決めようと思ったときに、ぶらり旅が浮かび、そもそも「ぶらりの意味」ってなんだろうと調べてた時に見つけたことばです。写真家の丹野清志さんの著書「旅行ガイドブックには頼らない ニッポンぶらりカメラ旅」から引用。おもしろそうな本だったのですぐに購入した。

「ぶらり」の意味を調べると「前ぶれも目的もなく、気軽に出かけたり、やって来たりするさま。」とある。今回の旅もまさしく、目的も特になくただぶらぶらとカメラを持って出かけるだけ。これが楽しい。なぜ楽しいのかというと常に新しい発見があるからだ。

日曜日の昼下がりの午後。ふと海に行きたくなって、googlemapを開き行き先を決める。筑肥線は海沿いを走ってる、唐津駅はなんだかおいしそうな食べ物がありそうだし、虹の松原という美しい森を散歩するのもいいなと想像が膨らむ。時刻は15時、帰りが遅くなるは嫌だなと思いながら、すでに足は唐津を目指していた。

装備は、荷物を重くしたくなかったので、α6500に単焦点レンズ3つ。16mm、35mm、85mm。どこかに出かける度にカメラとレンズ構成を考えるのが少々面倒くさくなってきた。
あれこれ考えずにコンデジ一本にして撮影に集中する方がいいかもしれない。

筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景

博多から姪浜まではそこそこ人が乗っていたが、そこから先はガラガラだった。電車はあまり乗らないから、いつもこうなのか、緊急事態宣言中だからそうなのかは分からない。けれど、ゴミゴミしてるよりはいい。ものすごい開放感で電車に乗れて自分としてはハッピーだが後者が原因だったら少し寂しい気持ちもする。

筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景

車窓から海が見えるって、江ノ電以来かもしれない。トンネルを抜けて海が見えた時の感動ったらないね。気持ちがワクワクする、映画館で映画を観ている感覚に近いかもしれない。海は人で賑わっているようだった。人はね、自然を求めるようにできると思う。人は自然から遠ざかれば遠ざかるほど病気になるんだよ。

筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景

唐津駅に着いて周囲を見渡すと、人がポツポツと歩いている程度で、あまり有名でない田舎の観光地のような空気感が漂っていた。普段ならもっと活気があるのか、それとも日曜日だったからか、、。それとも緊急事態宣言中だからなのか、、。でも佐賀は関係ないし、、、補償は出ないだろうし、、とか思いながら町をぶらついていた。

筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景

ほとんどシャッターが降りていて、特に飲食店はほとんど開いてなかった。店の前に行くと張り紙で「緊急事態宣言中につき休業します。」と書かれている店舗が多く見られた。勘弁してくれよ。とてもお腹が空いていたし、何よりもご飯を楽しみにしてたのにと思いながらトボトボ歩いていると、突然目の前にジャジーで素敵なお店が現れた。

筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景

唐津の京町にあるcaffe Luna(カフェ ルーナ)
店内は僕好みの音楽が流れ、カウンターが長く、ウッディでとても居心地の良い空間だった。ここではクラフトビールと焼きカレーを頂いた。もちろんとても美味しかった。次回唐津に来た際には是非立ち寄りたい。そして夜の時間に来てのんびり飲みたい。気の合う友人たちと。

筑肥線沿いの車窓風景
旧唐津銀行

旧唐津銀行

唐津城

唐津城

筑肥線沿いの車窓風景
舞鶴橋

舞鶴橋

一級河川の松浦川は、車窓からも見えたけどとても雄大な川に見えた。唐津は海も川も山もあってなんて贅沢な町だ。

松浦川

松浦川

筑肥線沿いの車窓風景
Tea & Space 基幸庵

Tea & Space 基幸庵

河畔の宿からつキャッスル

河畔の宿からつキャッスル

筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
東の浜

東の浜(左が高島)

地形を見ると、唐津は湾になっていて、風も波も穏やか。松浦川を挟むように、2つのきれいな浜辺がある。西ノ浜と東の浜という。

今回行ったのは、東の浜で「虹の松原」が有名。老夫婦、若いカップル、家族連れ、子供たち、それぞれがそれぞれの思いで海を楽しんでいるように思えた。

筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景

虹の松葉は元々自然にあったものではなく、唐津藩初代藩主、寺沢志摩守広高が、防風・防潮林として植林したことで、全長約4.5km、幅約500mの巨大な松原ができたのだ。

日も傾いて、横から入ってくる光と松原にできるコントラストが幻想的な風景を創り出していた。

筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
虹の松原駅

虹の松原駅(無人駅)

筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景
筑肥線沿いの車窓風景

帰りの電車では、車窓から海に沈む夕日を観ながら帰る。なんて贅沢な一日を過ごしてしまったんだろうか。

唐津は美しい町だった。海と松は古くから日本を象徴する風景として描かれている。その中に城が見えると少し時間を遡ったかのような感覚になる。駅を降りてからの町の香りも好きだった。

「好きです。付き合ってください。」と思わず告白してしまいそうになる町。それが唐津です。

出かけたのが15時で唐津に着いたのが、16時30分くらい。虹の松原駅の電車が18:50、帰ったのが21時前。唐津に2時間くらいしかいなかったけど、学びは大きかった。

来週はどこへぶらりと出かけるのだろうか。楽しみだ。

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Takeshi Shindo

Webディレクター/デザイナー/フォトグラファーの仕事をしております。神奈川県平塚市出身。2015年に福岡県に移住しました。旅に出て写真を撮るのが好きです。最近は過酷な環境下でも耐えられるように筋力トレーニングに励んでおります。好きな小説家は村上春樹。