「ラオスにいったい何があるというんですか?」

2019年最後の旅がはじまった。ここ数年、年末年始は海外で過ごすようにしている。日本の正月の空気がどうも好きになれないからだ。紅白とかマラソンとかほんとどうでもいい。毎年毎年よくもまあ同じことができるものだ。いい加減飽きますよね。
前日までろくに準備もしないので、朝まで荷造りに時間がかかってしまった。
いつものことだ。慣れている。装備はほとんど単焦点レンズ。35mm 55mm 85mmだ。
今回は望遠レンズは持っていくはやめた。重いし、写真を始めた頃の感覚を思い出したかったからだ。
自宅から福岡空港までタクシーで向かう。運転手がふくよかな女性でとても愛想が良かった。
幸先の良いスタートだ。ちなみにタクシーはアプリのMKタクシーで予約した。
「どちらまで行かれるのですか?」
「ラオスです。」
「ラオスにいったい何があるというんですか?」
村上春樹が好きなのでこの言葉を入れたかっただけだけど、似たようなニュアンスで質問された。
「何があるんでしょうかね、、でも何があるから分からないから行くんです。それが旅です。強いて言うなら、社会主義の国の雰囲気をどんなものか見てみたい。どうやら国民はのんびりしていて、幸福度は高いようです。旅の前にふと思ったんです。それなら経済を発展させる意味ってあるのか?それを確かめるために。」
「なんだか深いはなしですね。」
こんな会話をしながら福岡空港へ。運転手さんも村上春樹好きで大いに盛り上がってしまった。
ほんと幸先の良いスタートだ。

年末年始なのに往復で7万くらいだった。時期を外せば相当安く行けるのではないか。
仁川国際空港でのトランジットが3時間くらいあったので写真を撮って時間を潰すことにした。ちょうど日没が近かったので、とてもいい感じの光が空港内に入ってきていた。あまりにも美しかったので夢中で写真を撮った。こういう瞬間ってほんとに楽しい。
韓国は初めて来たのだけれど、街の中にも行ってみたいなと思った。相変わらず日韓問題で騒いでいるみたいだけど、もうどうでもいいでしょ昔のことは。知らんし。紅白とかマラソンと同じ。
お願いだから、JEJUairさま、便数を減らさないで。
それではラオスへ出発。
「ラオスにいったい何があるというんだろうか、、。」







































Takeshi Shindo
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